2023年1月8日（日曜日）にシンガポールのスター・パフォーミング・アーツ・センターで行われたジョセフ・プリンス牧師の礼拝メッセージ「適切な時と適切な場所のkairosの年」です。このメッセージを通してあなたが励まされますように！
概要
- はじめに：主に信頼を置こう！
- 神は今年、適切な時、適切な場所に導いてくださる
- kairosの瞬間は神が定めるブレイクスルーの瞬間。今年、ブレイクスルーを受け取ることを期待しよう！
- 神の恵みにより頼み、適切なハプニングに導いていただこう
- 神は今年、私たちが主を信じ、qarah（適切なハプニング）のために祈るよう望んでおられる！
- あなたのために用意された神の祝福はすばらしいものです
- 救いの祈り＆最後の祈り
初めに：主に信頼を置こう！
神は時間やシーズンと共に働かれます。毎年、神は教会に対して、その特定のシーズンや年に、神がされようとしていることを深く強調するテーマや特定のみことばを与えてくださいます。その時期に神が与えてくださったみことばに身を傾ける時、私たちは人生の中で神の働きをより意識し始めます。そして、みことばの通りに祝福やブレイクスルーが現れる様子を見て、主に栄光を帰すようになるのです！
「私は再び、日の下を見た。
競走は足の速い人のものではなく、
戦いは勇士のものではない。
パンは知恵のある人のものではなく、
富は悟りのある人のものではなく、
愛顧は知識のある人のものではない。
すべての人が時（'eth' - 'kairos'）と機会（'qarah'）に出会うからだ。」
ー伝道者の書9:11 新改訳（注釈は著者による）
「いと高き方の隠れ場に住む者
その人は 全能者の陰に宿る。」
ー詩篇91:1 新改訳
上の聖書箇所には911という数字が登場します。911は、この時代の私たちにとって重要な数字です。これは、世界が見た史上最大のテロ攻撃が起きた日付を表します。さらに、詩篇91篇の守りの祈りは、私たちが生きる現代を示しているとプリンス牧師は確信しています。この詩篇を通して、私たちは神の子として、神聖なる備えが神から与えられると信じることができるので、恐れの中を生きる必要はないと確信を持つことができるのです。
「いと高き方の隠れ場に住む者」とは、神を信じる者である私たちを指します。今日、私たちはキリストと共に天上に座らせていただいているのです（エペソ2:6）。
聖書の章や節で使う慣習はヘブライ語やギリシャ語の原本には使われていませんでした。しかし、神はそれらを用いて、主の御手と主の道が私たちの人生の上に置かれていることを示してくださいます。たとえば、詩篇118篇を学ぶ時、それが聖書の中で最短の詩篇（117篇）と最長の詩篇（119篇）に挟まれていることに気付きます。さらに興味深いことに、聖書の一番最初の章である創世記1章から詩篇117篇までの間には594の章があり、詩篇119篇から聖書の一番最後の章である黙示録22章までの間にも594の章があります。この二つの数字を足すと1188になります。詩篇118篇8節には「主に身を避けることは君主たちに信頼することよりも良い」と記されています。全ての些細な詳細は、神のみことばの軸となるテーマを私たちに明らかにし、かつ強調しているのです。
では、伝道者の書9章11節に戻りましょう。そこには、成功、好意、勝利は私たちの知恵、能力、栄誉によるのではないと記されています。それらは、私たちが出会う時と機会によるのです。そして、私たちを適切な時、適切な場所へ置くことができる唯一の存在は神なのです。
「…すべての人が時（'eth' - 'kairos'）と機会（'qarah'）に出会うからだ」において、ヘブライ語で「時」は「eth」であり「適切な時」を意味します。一方、ヘブライ語の「機会」は「pega qarah」です。この句はこれらに「eth」を合わせ、主によって構成された適切なハプニングを指し示します。
今年、適切な場所、適切な場所にいるということは、神聖なる守りを得て、成功を収めるための位置に置かれ、適切な人々と出会い、他者への祝福となることを意味すると言えるのです。
神は今年、適切な時、適切な場所に導いてくださる
2023年は、適切な時、適切な場所のkairosの年です。
ヘブライ語で「時」は「eth」ですが、七十人訳聖書によると、ギリシャ語で「時」は「kairos」であることが分かります。
聖書学者たちによると「kairos」は次のように定義されます。
- 適当で適宜な時、適切な時（セイヤーによる定義）
- 機会としての時、すなわち、相応しい時、正しい瞬間、好ましい瞬間（みことば研究）
「kairos」は、ギリシャ語で「時」を示す「chronos」と比較することで最も理解しやすくなります。「chronos」は定量的な時の性質、または時系列を指します。一方「kairos」は、その時期に得られる時の品質を指します。
「eth」と「kairos」という単語の重要性をより理解するために、聖書の中でこの単語が最初に言及される箇所に着目しましょう。聖書解釈の原則には、最初の言及の原則として知られる原則があります。それは、聖書の中である単語が初めて言及される時、そこには通常、特別な重要性と私たちが学ぶべきレッスンが含まれるというものです。
「eth」という単語が初めて言及されたのは、創世記8章に登場するノアの話の中です。洪水の後、ノアは鳩を送って地面から水が引いたかどうかを確かめようとしました。
「鳩は夕方になって（'eth'）、彼のもとに帰って来た。すると見よ、取ったばかりのオリーブの若葉がそのくちばしにあるではないか。それで、ノアは水が地の上から引いたのを知った。」
ー創世記8:11 新改訳（注釈は著者による）
「夕方になって（'eth'）」について、「eth」または「kairos」が初めて言及されたのは、洪水による神の裁きが起きた後でした。私たちのいる時代において、これが新しい契約の下にいる神の人々へ示された、神の好意の時を表す描写です。私たちが神の祝福と好意を楽しめるのは、主イエスが十字架で私たちの罪を背負われ、私たちの受けるべき裁きを全て引き受けてくださったからなのです。
「鳩は…彼のもとに帰って来た」について、鳩は聖霊の象徴です（マタイ3:16）。この「kairos」の年、適切な時に私たちを適切な場所へ導いてくださるのは聖霊です。神を信じる者として、私たちの内側には聖霊がおられます。ですから、聖霊に耳を傾け、聖霊によって導かれましょう！
余談として、プリンス牧師はこの話における箱舟は、主イエス・キリストの描写であると言いました。ノアと彼の家族は箱舟の中にいたので、洪水の中でも守られ、助けられることができました。大嵐がやってきてバランスを保つのが困難な時もありましたが、彼らは常に箱舟の中にいて、そこから落ち出ることは決してありませんでした。それと同様に、今日、私たちはキリストのうちにあって（ガラテヤ2:20）、私たちを神の愛から引き離せるものは何もありません（ローマ8:38-39）。神を信じる者として、私たちは今日キリストのうちにあるのですから、主が神聖なる守りを与えてくださると信頼することができるのです！
kairosの瞬間は神が定めるブレイクスルーの瞬間。今年、ブレイクスルーを受け取ることを期待しよう！
「ですから、悔い改めて神に立ち返りなさい。そうすれば、あなたがたの罪はぬぐい去られ、回復の時（'kairos'）が主のご臨在からやってくるでしょう。」
ー使徒3:19 新アメリカ標準訳聖書より直訳
「時」について、この単語のギリシャ語訳も「kairos」です。この「kairos」の年、私たちは回復のシーズン、つまり、好意と楽しみの時を満喫できるでしょう。そのような回復の時は、主のご臨在からやってくることに目を留めてください。
今年、主のご臨在の中に留まることで、私たちは神が適切な時に適切な場所へと導いてくださる多くの「kairos」な瞬間をますます体験するでしょう。時には、不都合に思える状況に直面することもあるでしょう。しかし、聖霊が私たちを通して何をしておられるか知るようにとプリンス牧師は励まします。たとえば、聖霊は私たちを友人との「偶然の鉢合わせ」に導くことで、彼らを助け、励まし、神の愛を示すために私たちを用いてくださるかもしれません。そして、私たちが聖霊の促しに従う時、神によって構成されたこれらの瞬間が回復の時として私たちに与えられるのです！
「失望せずに善を行いましょう。あきらめずに続ければ、時が来て刈り取ることになります。」
ーガラテヤ6:9 新改訳
「時が来て」について、「時」のギリシャ語訳は「kairos」です。長い間、神からブレイクスルーが与えられるのを信じている人は励まされてください！神の定めた時に、私たちは奇跡を受け取ります。神が私たちのために多くの「kairos」の瞬間を構成してくださる年に、これから私たちは入っていくのです！
創世記18章には、アブラハムとサラに息子を与えるという神の約束が記録されています。神がアブラハムに現れてサラの妊娠を預言された時、神はこう言われました。
「すると、そのうちの一人が言った。『わたしは来年の今ごろ（'eth'）、必ずあなたのところに戻って来ます。そのとき、あなたの妻サラには男の子が生まれています。』サラは、その人のうしろの、天幕の入り口で聞いていた。」
ー創世記18:10 新改訳（注釈は著者による）
サラが疑いを抱いていた時、神は夫婦に確信を与えてこう言われました。
「主にとって不可能なことがあるだろうか。わたしは来年の今ごろ、定めた時に、あなたのところに戻って来る。そのとき（'eth'）、サラには男の子が生まれている。」
ー創世記18:14 新改訳（注釈は著者による）
「主にとって不可能なことがあるだろうか」について、実際にヘブライ語でこの単語は「素晴らしい」、または「奇跡的な」と訳されます。言い換えれば、神に実現できないほど素晴らしすぎる、奇跡的すぎることは何もなく、サラは約束通りに息子を出産すると神は彼女に断言されたのです！
「そのとき」について、ここに記されたヘブライ語の「とき」は「eth」です。つまり、約束の息子は「kairos」のときにやってくることを意味します（ローマ9:9）。
神によってブレイクスルーが与えられることを今なお信じる人々に対して、この「kairos」の年、私たちもサラのように、神の約束が明らかにされるのを見るとプリンス牧師は励ましています。人生のパートナー、家族の救い、仕事でのチャンスなど、あなたが信じるものが何であれ、神にとって奇跡的すぎることなどありません。あなたが神に対して何を信じていたとしても、神はそれを与えたいと望んでおられ、それを実現できるお方であることを知ってください！
「ですから、私たちは機会があるうちに、すべての人に、特に信仰の家族に善を行いましょう。」
ーガラテヤ6:10 新改訳
ギリシャ語で「機会」もまた「kairos」を意味します。この「kairos」の年は、私たちが多くの祝福を刈り取るのに適した好意的なシーズンです。神の祝福が私たちの人生に明らかになる時、それを良い行いに励む機会として用いて、周りの人々を祝福していきましょう！
神の恵みにより頼み、適切なハプニングに導いていただこう
「モアブの女ルツはナオミに言った。『畑に行かせてください。そして、親切にしてくれる人のうしろで落ち穂を拾い集めさせてください。』ナオミは『娘よ、行っておいで』と言った。ルツは出かけて行って、刈り入れをする人たちの後について畑で落ち穂を拾い集めた。それは、はからずも（欽定訳聖書では "hap ('qarah' 名詞) was to light ('qarah' 動詞) "）エリメレクの一族に属するボアズの畑であった。」
ールツ2:2-3 新改訳（注釈は翻訳者による）
「親切にしてくれる」について、モアブ人は主の集会に加わってはならない（申命記23:3）というモアブ人に対するモーセの律法があったにもかかわらず、ルツは神の恵みを信じていました。つまり、律法の下では、ルツは神の祝福を受け取るに値しない存在でした。しかしながら、ナオミの神、すなわちイスラエルの神を自分の神としたので（ルツ1:16）、彼女は人生で神の恵みと好意を受け取ることができたのです！この話で、神はルツが祈った以上の答えを与え、ボアズと出会うために、彼女を適切な時に適切な場所へ置かれました。最終的に、ルツはダビデの家系に名を刻み、それはやがて主イエスへと繋がるのです。
ルツと同じように、私たちもキリストを通して神の御国に招き入れられた非ユダヤ人（異邦人）です（ガラテヤ3:26-29）。本来ならば、人生で主の恵みと祝福に値しない存在であるにもかかわらず、キリストが十字架で完了した御業の故に、私たちはそれらを受け取ることができるのです。
「はからずも（欽定訳聖書の"hap was to light"）」について、「hap」は「to happen（〜が起きる）」を意味する古い英単語です。ヘブライ語で「hap」は「miqrê」であり「qarah」の名詞です。そして、ヘブライ語で「light」もまた「qarah」であり、「適切なハプニング」を意味します。
普通に考えると、ルツがはからずも足を踏み入れたのがボアズの土地であったことは偶然のように思えるでしょう。しかし、実際のところ、これはルツが恵みを求めて祈った故に、神が構成してくださったハプニングなのです。
「qarah」とは適切なハプニング、つまり、適切な時に適切な場所にいることに尽きます。私たちが自分の能力、才能、知能を操ることができたとしても、自分自身を適切な時、適切な場所に置くことはできません。それを私たちの人生に実現できる唯一の存在は神です。それが今年、私たちに起きるのです！
神の恵みがあなたを適切な時、適切な場所へ導いてくださる！
この後に続くルツ記の章では、ルツがボアズに見つけ出されたことや、ボアズが買い戻しの権利のある親族となってルツと結婚したことなどについて詳しく記されています。レビの律法によると（レビ25章）、もし誰かが問題を抱えている場合、その人の親族で買い戻しの意志があり、かつ支払い能力のある者は、その人を買い戻すことができます。この愛の物語は、私たちを買い戻してくださる主についての美しい描写です。神は私たちを買い戻す強い意志を持ち、それを可能にできる権利を持つお方なのです。
神は今年、私たちが主を信じ、qarah（適切なハプニング）のために祈るよう望んでおられる！
創世記の中で最長な章である24章には、アブラハムのしもべがアブラハムの息子のために花嫁を探した話が記されています。
この名もないしもべは、自身に注目を集めるのではなく、御子である主イエス・キリストに注目を集める聖霊を象徴しています。イサクの花嫁を探しに行ったしもべと同じように、聖霊は尊き人々を探しに行き、彼らがキリストの花嫁、すなわち教会の一部となるよう働いておられるのです。
花嫁になる可能性のある人を探しに出かける前に、しもべはこう祈りました。
「そうして言った。『私の主人アブラハムの神、主よ。どうか今日、私のために取り計らい（'qarah'）、私の主人アブラハムに恵み（'hased'）を施してください。』」
ー創世記24:12 新改訳（注釈は著者による）
「私のために取り計らい」について、ヘブライ語で成功は、適切なハプニングを意味する「qarah」です。適切なハプニングを体験する時、私たちは成功も体験します！加えて、これは聖書の中で「qarah」が一番最初に言及された箇所です。
「私の主人アブラハムに恵みを施してください」について、ヘブライ語で「恵み」は「hased」です。これは「qarah」と、私たちには値せず、努力なしで与えられる恵みが綿密に繋がっていることを示します。つまり、神の恵みは私たちを適切な時に適切な場所へ導いてくださるのです。
アブラハムのしもべのように、私たちも成功のために祈ることを学びましょう！あなたが成功のために祈るのを止めるよう説得する否定的存在が現れるかもしれません。しかし、これは誤った行いではありません。私たちが成功のために祈る時、それは私たちが成功についても神に委ねていることを示します。もし、主に成功を祈らないのであれば、私たちは人生で成功を体験するために、自分の努力や他人、ましてやスピリチュアル的思想の教えなどに頼ってしまうことでしょう。ですから、今年はより一層、神の恵みに信頼を置くことを学びましょう。
私たちの人生において神の恵みが「kairos」の瞬間（神が構成したハプニング）へと導く
神から離れてしまい、神に祈りを聞いてもらえていないのではないかと感じる人に対して、私たちは今日、キリストにあって天の父の右に座らせていただいているのですから（エペソ2:6）、自分は神の近くにいるという心構えで、それを意識しながら祈るようプリンス牧師は励ましています。私たちはこれ程までに神に近いところにいるのですから、神は確実に祈りを聞いてくださるのです！
あなたのために用意された神の祝福はすばらしいものです
「『ご覧ください。私は泉のそばに立っています。この町の人々の娘たちが、水を汲みに出て来るでしょう。私が娘に、『どうか、あなたの水がめを傾けて、私に飲ませてください』と言い、その娘が、『お飲みください。あなたのらくだにも水を飲ませましょう』と言ったなら、その娘こそ、あなたが、あなたのしもべイサクのために定めておられた人です。このことで、あなたが私の主人に恵みを施されたことを、私が知ることができますように。』しもべがまだ言い終わらないうちに、見よ、リベカが水がめを肩に載せて出て来た。リベカはミルカの子ベトエルの娘で、ミルカはアブラハムの兄弟ナホルの妻であった。この娘は非常に美しく、処女で、男が触れたことがなかった。彼女は泉に下りて行き、水がめを満たして上がって来た。」
ー創世記24:13-16 新改訳
「しもべがまだ言い終わらないうちに」について、アブラハムのしもべが祈り終える前に、神はすでにリベカを彼の前に置かれました。これはイザヤ書65章24節において、主が「彼らが呼ばないうちに、わたしは答え、彼らがまだ語っているうちに、わたしは聞く」と約束されたように、神が速やかに私たちの祈りに答えることが可能であることを示します。
「非常に美しく」について、ヘブライ語の「非常に」は「極めて」を意味する「me'ōḏ」です。これは、神が私たちに与えてくださる祝福の質の高さと美しさを象徴します！人生のパートナーや商取引など、どのような祝福であれ、神はあなたのために最善だけを用意されるのです。
「そうして言った。『私の主人アブラハムの神、主よ。どうか今日、私のために取り計らい（'qarah'）、私の主人アブラハムに恵み（'hased'）を施してください。』」
ー創世記24:12 新改訳（注釈は著者による）
「私のために取り計らい」について、これは「qarah」が聖書の中で一番最初に言及された箇所です。ここで、キリストと教会に関する話の中で、どのように「qarah」が初めて言及されたのかに目を留めてください。つまり、「qarah」または成功は、教会の中でのみ体験できるのであり、教会に関すること以外には、神にとって価値あるものはないことを意味します。これこそ、神が私たちの心の置き所として望まれる場所であり、私たちの人生において真の成功と見なされるものなのです！
イサクとリベカの話に戻ります。ここで、イサクのために選ばれた花嫁、リベカの品性と特徴について深く掘り下げましょう。
「しもべは彼女の方に走って行って、言った。『どうか、あなたの水がめから、水を少し飲ませてください。』すると彼女は、『どうぞ、お飲みください。ご主人様』と言って、すばやくその手に水がめを取り降ろし、彼に飲ませた。水を飲ませ終わると、彼女は、『あなたのらくだにも、飲み終わるまで、水を汲みましょう』と言った。彼女は急いで水がめの水を水ぶねにあけ、水を汲みに、再び井戸まで走って行き、すべてのらくだのために水を汲んだ。」
ー創世記24:17-10 新改訳
「あなたのらくだにも、飲み終わるまで、水を汲みましょう」について、ラクダは一回につき最低30ガロン（約113リットル以上）程の大量の水を飲みます。アブラハムのしもべには10頭のラクダがいたので、その分の水をリベカは汲んだことになります。それは、文字通り「大量」の水ですよね！リベカは美しいだけでなく、望まれる以上の働きができる女性でした。リベカはしもべが祈った通りの女性であることに目を留めてください（13-15節）。
「この人は、主が自分の旅を成功させて（‘tsalach’）くださったかどうかを知ろうと、黙って彼女を見つめていた。」
ー創世記24:21 新改訳（注釈は著者による）
「成功させて」はヘブライ語で「tsalach」です。これと同じ単語が、ヨシュア記1章8節に次のように記されています。「このみおしえの書を…昼も夜もそれを口ずさめ。そのうちに記されていることすべてを守り行うためである。そのとき、あなたは自分がすることで繁栄し（'tsalach'）、そのとき、あなたは栄えるからである。」
このような「無作為」に思える偶然を、この世では運や巡り合わせの発見（英語でセレンディピティ）のように捉えようとするかもしれません。セレンディピティとは「偶然や幸運により望ましい発見をする能力、運」と定義されます。しかし、適切な時に適切な場所に置かれることは、ただ神のみが私たちのために構成し得る御業なのです。
今年、私たちはこのような瞬間をさらに体験するでしょう。私たちの多くは、はからずも居合わせた集まりで人生のパートナーと出会うなど、これらの体験をすでにしています。しかし今年、これらのハプニングをより多く、より継続的に体験し、そのたびに神に栄光を帰していけるでしょう！
これらの祝福は、特に私たちが手を差し伸べる人々や、キリストについて宣べ伝える相手との適切なハプニングという形で明らかにされるでしょう！今年は、自分の益のためだけでなく、他の人々のためにも適切なハプニングの年となるでしょう。もしかすると、神は私たちをかつての同僚や友人との再会へ導き、恵みの福音について彼らと分かち合う機会を与えてくださるかもしれません。神が福音を分かち合うために私たちを用いられるのは、神が私たちを信頼しておられるからです！
ガラテヤ6:10に見られるように、私たちが良い行いをするための多くの機会、「kairos」があります。この「kairos」の年、私たちが自分のことで精一杯になり、自分に対する神の祝福にだけ関心を持つのではなく、他の人々に対して祝福となることこそが神の御心なのです！
救いの祈り
「天のお父さん、イエス・キリストが私の主であり、救い主であると信じます。私を愛する故に、あなたはキリストを十字架で死ぬために送られました。そして、十字架の上で、イエスは私の全ての罪、全ての痛み、全ての裁きを背負い、それらを完了させてくださいました。そして、あなたが私の無罪と正当さを宣言された時、あなたはキリストを死からよみがえらせました。お父さん、感謝します。イエスの御名によって。アーメン。」
終わりの祈り
「アブラハムの神、天のお父さん。今週、私に成功を、「qarah」を、「kairos」を、つまり適切な時、適切な場所を与えてください。それを私に、家族に、子どもたちに、学校にいる時にも実現してください。天のお父さん、感謝します。イエスの御名によって。アーメン。」
このメッセージを通して、祝福されたことを願っています！是非メッセージ動画を視聴し、主があなた個人に語ってくださいますように。
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これらのメッセージ記録は礼拝中にボランティアによって記録されました。これらはメッセージを逐語的に表明するものではありません。特に表記しない限り、聖書箇所はすべて聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会からの引用です。国際著作権法に基づき、無断複写・転載を禁じます。著者からの書面による明確な同意を得た場合を除き、全体的・部分的を問わず、いかなる形においても複製が禁止されています。
